年齢・年代から探す
診断名より先に「うちの子は5歳、何をすればいい」で探す方が多いと思います。各記事に散らばっている年齢ごとの記述を、ここに集めました。あらわれ方は例で、当てはまらないことも多くあります。
かんたんにいうと
- 年齢ごとに、知っておくことをまとめました。
- 当てはまらないことも、たくさんあります。
- 困ったら、まず相談できるところがあります。
乳幼児期(就学前)
あらわれ方の例
- 目が合いにくい、名前を呼んでも振り向きにくい。指さしが出にくい
- ことばの発達がゆっくり、または一度出たことばが減る
- 決まった道順・決まった手順が変わると強く混乱する
- じっとしていられない、高い所に登る、走り出す。順番を待てない
- 危険への予測が届きにくく、ヒヤリとする場面が多い
これらはASDとADHDの記事から抜き出したものです。この時期は発達の個人差が大きく、これだけで判断はできません。
まず相談する先
| 相談先 | 向いている場面 |
|---|---|
| 市区町村の保健センター | 乳幼児期全般。健診の担当窓口でもある |
| 乳幼児健診(1歳6か月・3歳児など) | 最初のきっかけになることが多い |
| かかりつけの小児科 | ふだんの様子を知ってもらっている |
| 保育園・幼稚園の先生 | 集団での様子を教えてもらえる |
| 発達障害者支援センター | どこに行けばよいか分からないとき |
使える制度・支援
- 療育(児童発達支援)——利用には受給者証が要ります。障害者手帳とは別のもので、手帳がなくても取得できます
- 就学相談——小学校に上がる前に、学びの場を考える場があります
- 家族への支援——療育の場の家族支援は、保護者だけでなくきょうだいも対象です。保護者が関わり方を学ぶペアレント・トレーニングもここに含まれます
学齢期(小学生)
あらわれ方の例
- 集団行動や、暗黙のルールの読み取りに苦労する
- 予定変更や避難訓練などの「いつもと違う」に強い不安が出る
- 給食のにおい、体育館の反響音、制服の肌ざわりがつらい
- 忘れ物・なくし物が多い。プリントが鞄の底で丸まっている
- 宿題に取りかかるまでが長い。始めれば速いこともある
- 読み・書き・計算のどれかだけが極端に難しい(SLD)。字を書くのが極端に苦手(DCD)
まず相談する先
- 学校——担任、特別支援教育コーディネーター、スクールカウンセラー
- 発達障害者支援センター——学校とは別の立場で相談できる
使える制度・支援
- 合理的配慮——通常の学級に在籍したまま受けられます。診断書がなくても相談できます(学びの場の選び方)
- 通級による指導・特別支援学級——違いは「在籍する場所」です。一度決めたら変えられないものではありません
- 放課後等デイサービス——受給者証で利用します
- 道具でできる工夫——読み書き・学習、朝の準備、片づけ・忘れ物
思春期・青年期(中学生・高校生)
あらわれ方の例
- 周囲との違いを自覚し、自信を失いやすい時期
- 「まわりに合わせよう」と無理を重ね、疲れきってしまうことがある
- 多動は目立たなくなり、内面的な落ち着かなさに変わることが多い
- 忘れ物・提出物・時間管理の困りごとが前面に出る
- 不安や気分の落ち込みが強くなることがある
まず相談する先
- 学校——担任、スクールカウンセラー
- 発達障害者支援センター——本人からの相談も受けています
- 精神保健福祉センター——こころの健康全般の相談窓口。各都道府県・政令指定都市に設置
知っておきたいこと
- 二次的な困りごと——不安や落ち込みが、特性そのものより前に出ることがあります(二次障害)
- 手帳——知的発達症をともなわない場合、対象は精神障害者保健福祉手帳です。取得は義務ではなく、必要になったときに考えれば間に合います
- 進路——障害者雇用という選択肢は、手帳があると使えます
成人期(大人)
あらわれ方の例
- 職場での曖昧な指示、雑談、暗黙の了解に苦労する
- 締め切り管理、書類、片づけ、金銭管理で苦労する
- 会議中に別のことを考えてしまう、話に割り込んでしまう
- 転職を重ねる、人間関係で消耗する
- 手順が決まった仕事、専門性の高い仕事、興味のある仕事では力を発揮しやすい
- 子どもの受診をきっかけに、親自身の特性に気づくことがある
まず相談する先
- 発達障害者支援センター——大人の相談も受けています。医療機関の情報も持っています
- 精神保健福祉センター——各都道府県・政令指定都市に設置
- 精神科・心療内科——すべてが発達障害の診断を行っているわけではありません。予約の前に電話で確認してください
知っておきたいこと
- 診断——子どものころの様子(母子健康手帳、通知表、家族の話)があると進みやすくなります。無くても受診はできます(診断・検査の流れ)
- 仕事——決めているのは職種より環境です(発達障害と仕事)。合理的配慮の求め方は「場面を具体的に」「案を自分から」「会社の利点も」の3点
- 手帳——精神障害者保健福祉手帳があると障害者雇用の枠に応募できます
- 道具——職場での工夫