ことば・やりとり
予定や手順を絵で示すと、ことばだけより伝わることがあります。視覚支援の道具を、始めやすい順に選びました。
かんたんにいうと
- よていを絵でしめす道具です。
- ことばだけより、つたわることがあります。
- 手作りでも十分できます。
なぜ絵で示すのか
ことばは、消えます。言った瞬間になくなり、あとから確認できません。
聞いて覚えることが苦手な場合、「さっき言ったでしょ」が成立しません。 本人にとっては、確認する手段がない状態で責められていることになります。
絵や写真で示すと、次の3つが変わります。
- あとから何度でも確認できる
- 全体の見通しが分かる(あといくつで終わるか)
- 終わったものを外せる(進んでいることが目に見える)
これは自閉スペクトラム症の支援で「視覚支援」「構造化」と呼ばれる考え方です。
手作りでも十分できます
先に言っておきます。買わなくてもできます。
- 紙に手順を書いて壁に貼る
- スマホで撮った写真を印刷して並べる
- ホワイトボードに書いて、終わったら消す
市販品の利点は、絵柄がそろっていることと、貼り替えやすい形になっていることです。続くかどうか分からない段階なら、まず手作りで試してから買うほうが無駄がありません。
選ぶときの基準
| 見るところ | 考え方 |
|---|---|
| 絵柄が家庭の状況に合うか | 使わない項目ばかりだと続きません。購入前に写真で中身を確認 |
| 貼り替えやすさ | 毎日動かすものなので、粘着が弱ると使わなくなります |
| 増やせるか | あとからカードを足せる形か |
| 本人が分かる絵か | 写真のほうが伝わる子と、イラストのほうが伝わる子がいます |
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予定と手順を見せる
1家庭用のラミネーター(A4)
選んだ理由その子に必要な絵カードや手順表を自分で作って、繰り返し使える形にできます。市販の絵カードは枚数も内容も決まっているので、合わない場合はこちらのほうが早いです。
気をつける点本体のほかにフィルム代がかかり続けます。作る手間は結局こちらに残ります。
2ラミネートフィルム(A4・500枚)
選んだ理由絵カードや手順表を作るときの消耗品。厚めの100μで、くり返し使うカードに向きます。
気をつける点1万円を超える量です。作る量が少ないなら、枚数の少ないものを。
3石こうボードの壁に付けられるスチールパネル(タワー)
選んだ理由壁にマグネットが付く面を作れます。予定表や絵カードの定位置に。
気をつける点取り付けにピンを使います。賃貸の場合は可否を確認してください。
4貼れるホワイトボード(家族の予定表用)
選んだ理由1か月の予定を家族でまとめて見られます。口で伝えた予定が伝わりにくい場合に、書いて残しておけます。
気をつける点レビューは95件です。壁に貼るタイプなので、賃貸では跡が残らないか確認が要ります。
5スケジュールポケット+絵カードのセット
選んだ理由予定を絵で並べて示すための一式です。視覚支援の専用品としては珍しく、まとまった数のレビューがあります。
気をつける点価格が高めです。まず絵カードだけ、ポケットだけ、と分けて試すこともできます。
6お支度ボード用の絵シール(113種)
選んだ理由手持ちのボードに貼って使えます。安く始めたい場合の入口。
気をつける点ボード本体は別売りです。シールなので貼り替えを繰り返すと劣化します。
7絵カード単体(視覚支援用)
選んだ理由ポケットを持っている場合や、カードだけ追加したい場合に。
気をつける点レビュー件数は少ないです。絵柄が家庭の状況に合うかは、購入前に写真で確認してください。
伝える・やりとりの練習
8書いて消せる電子メモパッド
選んだ理由口で言うのが難しいときに、書いたり絵にしたりして渡せます。紙と違ってすぐ消せるので、その場のやりとりに使いやすい形です。
気をつける点保存はできません(機種によります)。残しておきたいやりとりには向きません。
9書いた内容を消えないようにできる電子メモ(8.5インチ)
選んだ理由画面をロックして消えないようにできるタイプ。話すより書くほうが伝えやすい場面に。
気をつける点書けるのは単色の線だけです。
10ヘルプマークのキーホルダー
選んだ理由外出先で「配慮が必要」と言葉にしなくても伝えられます。困ったときに自分から説明するのが難しい場合の備えです。
気をつける点周囲がマークを知らないと意味が伝わりません。自治体の窓口で正規のものを無料で配布している場合があるので、先に確認するほうが無駄がありません。
11名前をつけて呼び合うカードゲーム
選んだ理由順番を待つ、相手の言ったことを覚える、声に出すが一度にできます。練習として構えずに、遊びの形でやりとりの回数を増やせます。
気をつける点負けると崩れてしまう時期には向きません。人数が要るので、ひとりでは遊べません。
12子ども用のトランシーバー(2台セット)
選んだ理由ボタンを押して話し、離して聞く仕組み。話す番と聞く番が交代になるので、やりとりの練習に使えます。
気をつける点通話できる距離や音質は価格なりです。混線して知らない声が入ることもあります。
13ヘルプマークのステッカー(車・持ち物用)
選んだ理由車や持ち物に貼れる耐水ステッカー。大きさを4種類から選べます。
気をつける点ヘルプマークの意味を知らない人もいます。周りの理解には限界があります。
15気持ちを表すことばを絵で知る絵本
選んだ理由気持ちを表すことばを、場面の絵と一緒に紹介する本。自分の気持ちを言葉にする手がかりに。
気をつける点読むだけで言えるようになるわけではありません。実際の場面で「いまの気持ちはこれかな」と一緒に確かめる使い方が前提です。
ことばを増やす
16タッチペンで音が聞ける図鑑(はじめてずかん1000)
選んだ理由1,000語の写真や絵に、タッチペンで名前の音声が出ます。英語つき。
気をつける点音が鳴り続けると、家族がつらいこともあります。音量を確認してください。
17タッチペン不要のおしゃべり図鑑
選んだ理由ボタンを押すと音声が出る仕組みで、ペンをなくす心配がありません。日本語と英語。
気をつける点収録されている語の数は、書籍型の図鑑より少なめです。
18絵で語彙を増やすことば絵じてん
選んだ理由ものの名前を絵と音で結びつけられます。「あれ」「これ」で済ませてしまう場面が多いときの手がかりになります。
気をつける点評価は4.27で高いほうではありません。日本語と英語が併記なので、日本語だけを求めるなら余分な情報が入ります。
19タッチペンで音が出ることばカード
選んだ理由カードにペンを当てると読み上げます。大人が横についていなくても、本人のペースで何度でも聞き直せます。
気をつける点レビューは161件です。電池とペンの管理が要り、ペンを失くすとカードだけでは使えません。
20絵を指さしてことばを増やす絵本(アンパンマン)
選んだ理由身近なことばを絵で並べた本。好きなキャラクターだと、一緒に開くきっかけを作りやすい。
気をつける点幼児向けの内容です。キャラクターが好きでない子には向きません。
21くもんの生活図鑑カード(くだもの・やさい)
選んだ理由身近な食べ物の写真カード。ことばと実物を結びつける練習に。
気をつける点カードだけで語彙が増えるわけではありません。実物を見ながら使うのが前提です。
順番と勝ち負け
23しりとりのカードゲーム(ワードバスケット)
選んだ理由手持ちのカードの文字でしりとりを作るゲーム。ことばを探す遊びになります。
気をつける点早い者勝ちのルールなので、焦りやすい子には負担になることも。順番に出すルールに変えて遊ぶのも手です。
24順番にカードを積むバランスゲーム(キャプテン・リノ)
選んだ理由交代で屋根のカードを積む、単純なルール。順番を待つ練習になります。
気をつける点崩れたときの音や、負けを受け入れにくい場面が出ます。最初は大人と少人数で。
25小さな盤で遊ぶ将棋(どうぶつしょうぎ)
選んだ理由3×4マスの小さな盤で、駒も少なく、交代に1手ずつ指すので、順番を待つ練習になります。
気をつける点勝ち負けがはっきりつきます。負けたときのことを、始める前に話しておくと安心です。
26木製の立体四目並べ
選んだ理由2人で交代に玉を置くゲーム。ルールが短く、順番を守る練習になります。
気をつける点勝ち負けがはっきりつきます。負けたときのことを、始める前に話しておくと安心です。
30絵本の絵のトランプ(レオ・レオニ)
選んだ理由トランプは多くのゲームに使える道具。好きな絵柄だと手に取りやすくなります。
気をつける点トランプ自体にルールはないので、遊び方は大人が決めて伝える必要があります。
価格・評価は2026-10-02時点の目安です。変わることがあるため、最終的なご確認はリンク先でお願いします。
ここに挙げたのは、用途が合うものを、楽天市場のランキングやレビュー件数を参考に選んだものです。並びは分類ごとにレビュー件数の多い順で、おすすめの順位ではありません。効果を保証するものではありません。合うかどうかは一人ひとり違います。
気をつけたいこと
この分野はレビュー件数が少なめです。 使う人が限られるためで、品質の問題ではありません。まず安いもの、または手作りから試してください。
そして、道具を用意しても、使う側の運用が続かないと意味がありません。 毎朝カードを並べ替える手間を、続けられる形にできるかを先に考えてください。1日1回だけ、項目は3つだけ、から始めるほうが定着します。
出典
- 商品情報は楽天市場の掲載内容にもとづきます(2026-10-02取得)
- ステルスマーケティング規制(消費者庁)↗